この記事は、留学に必要な英語力、必要なスキルと準備することについて紹介しています。
- 留学に備えて英語力を高めている方がいいのか気になる
- どのくらい英語力があれば安心?
- 留学に必要なことが知りたい
留学をするということは、英語の勉強をしながら外国で過ごすことになりますよね。
・留学には、ある程度英語力が必要
・英語を話す力をたくさん身につけて行く方が安心
実は、英語を話す力を高めるだけでは、留学しても英語力が身につかない可能性が!
英語が話せるだけでは、留学での学びが浅くなってしまうことも!
私には会社を辞めたあと、留学や世界20カ国以上の国々を見て周った経験があります。
そして100組以上の親子留学やキッズ留学を手配した経験も通じて思ったのが、留学先での英語力の身につけ方を意識してほしいということ。
英語力は留学先で勉強するのだから身につくのでは?
今こんな疑問を持った人がいるかもしれませんが、実は留学しただけでは身につかないことがほとんど!
英語力よりもっと大事な、留学に行く前に身につけておきたいスキルがあるのでお伝えしますね。
留学に必要な英語力
留学するにはどのくらいの英語力があればいいか悩んでしまいますよね。
子どもがまだ小学生以下のような小さいうちは、英語力はなくてもなんとかなります。
留学では事前に英語力を上げることよりも、現地で英語力を身につける意識の方が必要です。
英語学習に注目されがちだけど、大切なのは学び方!
英語力とは
英語力とは英語が話せるようになることですが、身につけるためには4つの能力が必要です。
- スピーキング(話す力)
- リーディング(読む力)
- ライティング(書く力)
- リスニング(聴く力)
英語を話すスピードを上げるには、読む速度を上げ単語を理解して処理する力であるスピーキングとリーディングが必要です。
また、頭の中で英文を組み立てるためにはライティングが、相手の言っていることを理解して話すためにはリスニングが必要に。
英語を話すのに全部必要な能力!
留学をすれば英語力が身につくと思われがちですが、留学をした「だけ」では身につきません。
英語力をしっかり身につけるために必要な方法を、このあと紹介します!
英語力の身につけ方
4つの能力を備えた英語力を身につけるためには3つの方法があります。
留学先でしっかり英語力と、英語力に必要な力を身につける方法を紹介します。
①英語を使う環境を作る
留学先で英語力を身につけた人は、次のような行動を取っていました。
- 現地の友人を作る
- 日本人以外の留学生と一緒に行動する
- 部活やクラブ活動に参加する
共通しているのは、日本人以外の人と積極的に関わり、「英語を使う」環境を自ら進んで作っていたことです。
留学に行けば、日本にいるよりは英語を話す機会が確実に増えますが、実際は日本人学生同士で集まり、日本語で会話をしているということが。
人と関わるどころか、部屋に閉じこもって日本語のYouTubeばかり見ている人もいました。
留学で日本を離れて英語ばかりの環境に来たからには、自分から飛び込む積極性が必要!
出発前に英語力を上げていたとしても、現地の生活で日本語に触れる生活ばかりでは英語が話せるようになるとは思えません。
②自分から勉強する
英語を使う環境にいることも大切ですが、勉強をすることも必要です。
当たり前のように思われるかもしれませんが、留学に行っても英語の勉強をしていない人は、英語が話せないままでした。
重要なのは、自分から予習、復習、実践で使うこと!
語学学校に通っていたとしても、授業を受けるだけで英語を話せるようになるのは難しいです。
英語でのコミュニケーションをスムーズに行えるようになるには、勉強をして会話に必要な能力を身につけなければなりません。
③会話でアウトプットする
日本で英語を学んでいるのに英語が話せない日本人が多いのは、アウトプットが圧倒的に少ないからだという意見があります。
ここでいうアウトプットは「会話」のこと。
勉強でインプットしたら、会話でアウトプット、この積み重ねが英語力を身につけるために必要です。
発音やリズム、アクセントなど、見直しを繰り返すと英語力が身につくよ◎
留学中に現地で友達を多く作ったり、積極的に英語を話す経験をしたりする方が圧倒的に英語が話せるようになっています。
英語力以外の力
英語力についてお話ししてきましたが、英語を使うために一番重要なのは自分の意見を考えて伝える力です。
実は私が過去に留学から帰ってきた学生さんとお話をしたときに、自分の意見がない、考えたことがないと言われたことがありました。
英語ができても、これでは相手に何も伝わらない!
英語力は高校生以降でも身につけられます。
子どもが小さいうちは、英語力を伸ばすことだけではなく考える力を身につけるのも大切だと思います。
留学に必要なスキルや準備すること
留学に必要なスキルと準備については、次の4つになります。
ここからは英語力を高め、コミュニケーションが取れるようになるために必要な、準備しておきたいスキルについて紹介します。
留学前準備①チャレンジ精神を養う
親が子どもに留学を望んでも、本人にやる気や行くつもりがなければ成功はしないでしょう。
まずは日頃から、子どもの「やってみたい」という気持ちを大切にし、チャレンジ精神を養ってあげることから!
すると挑戦を繰り返すようになり、「できた」という成功体験も繰り返すことで自己肯定感に繋がります。
何度もチャレンジするのが大切◎
チャレンジ精神を養うことで、積極的に「英語を使う」環境に飛び込んでいけるようになります。
しかし留学先では挫折するような経験もすることもあるかもしれません。
そこでもチャレンジ精神を発揮し、挫けずに頑張る粘り強さ、自分を信じて頑張る力があれば、留学は成功します。
留学前準備②クリティカルシンキング
何に対しても疑問を持ったり、どうしてそうなるのかを考えるクセをつけてから留学する方が、現地での学びが多いです。
海外では幼少期から、客観的な視点でものごとを分析するクリティカルシンキングのトレーニングが行われています。
海外の人が自分の意見があるように見えるのは、クリティカルシンキングの積み重ねがあるから◎
考えるクセをつけておくと、自分の考えや意見をまとめる練習になり、留学先では多くの疑問からさまざまな発見ができるように。
疑問を感じたら答えを見つける、シンプルなようですが、繰り返されることによって学びの深い留学になるでしょう。
留学前準備③たくさん経験する
子どもの好きなものや好きなことに目を向けて、全力で応援してあげましょう。
英語の勉強を頑張りたいと思うきっかけがあれば、自分から積極的に学びに行くように。
脳医学の観点から、脳には「可塑性」という特性があります。
自らを変化・成長させていくことができる力のことです。
興味のある物事を「どうなっているのかな?」「もっと知りたい!」と好奇心をもって取り組むことで、
脳はどんどん変化します。
こそだてまっぷ・カテゴリ:こそだて生活内の「親子でいっしょに」記事より引用
逆に何が好きなのかまだ見つかっていない場合は、子どもと一緒にたくさんの経験をすることがおすすめ。
たくさん経験をして、何にわくわくするかなどを考え、やってみたいことにつなげていくといいと思います。
子どもの内から勉強を好きになれば、何事にも苦手意識を持つことが少なくなりますし、将来の選択肢を広げることに。
留学も楽しんでできる方が、子どもの成長にも◎
留学前準備④読解力を身につける
読解力というと国語の能力のように感じるかもしれませんが、英語学習にも必要です。
私は多くの学生を見てきましたが、読解力の高い子は学校の成績がいい子が多かったですね。
読解力の高い子には次のような特徴があります。
- 情報を取捨選択することが上手
- 問題を解くスピードが速い
- 理解力が高い
日本語だけでなく、英語の勉強を含むすべての勉強にも活かせるように!
子どもが小さいうちから読解力を鍛えることによって、留学したときに英語を学ぶ速さが違ってきます。
留学に行くと、英語力は後から伸ばすことはできますが、読解力は意識しないと伸ばすことが難しいです。
読解力は遊びながら鍛えることがおすすめですよ。
絵本を読み聞かせをする、絵本の内容をまとめて話してもらう、音読をするなど◎
読解力は一生役に立つ能力、子どもの内から身につけて、留学でも活かせたら大きく成長できます!
まとめ
留学をするために必要なことと考えると、英語力がどのくらい必要かが考えられがちですが、まずは学ぶ前と学ぶときの意識が大切!
将来英語を使って社会で活躍するなら、英語ができるだけでは難しいですよ!
どのくらい学べば、留学をすれば、と学習期間や英語力のレベルなどを考えてしまう気持ちもわかりますが、大切なのは本人の学ぶ姿勢。
学びしっかりと身につけるためのスキルがあれば、将来必ず役に立つので、留学前にこちらを意識してみましょう。
留学は子どもを大きく成長させる、人生を変える経験ができるかもしれないものだと思っています。
子どもが「留学先で何をしたいのか」を考えられるように、好きなことややりたいことを応援してあげてくださいね。